[な行]

[2001年宇宙の旅]:

現代SF映画の原点とも言うべき1968年の作品。これもなぜか「文部省特選」(この判定基準はなんなの??)。人類が月に降り立つ1年前にこれだけの映像 を駆使してこの作品を作ったスタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークは凄い!また「人類はこれからとてつもなく未知の領域に踏み込もうとしている」ということを、この映画を 通じて、伝えたかったのではないかと思う。これほど説明が無く、暗示的なストーリー展開と映像があふれてくる作品は見たことが無かった。ただ、この作品ほど 「観る者に考えさせる」映画は、いままでお目にかかったことがない。でもはっきり言って、凡人の私には何が言いたかったのか良くわからなかった。まあタイトル バックに流れる「ツァラトゥストラはかく語りき」(リヒアルト・シュトラウス作曲)は印象的で映像とともに忘れられない。

でもやっぱり映画は、観る人すべてに「何を伝えたいのか?」が良くわからないとダメですね...56点。

[2010年]:

[2001年宇宙の旅]から17年後につくられた続編。こんなに期間が空いてつくられた続編というのも、まず今までで無いだろう。原作は前作同様アーサー・C・クラーク、主演にJAWSで一躍有名に なったロイ・シャイダー、SFXでは数々の作品でアカデミー賞を取ったリチャード・エドランドが手がけている。 でもその割には「いまいち」というのが正直なところだ。やっぱり内容が哲学的過ぎて、私のような凡人には何を言いたいのかよくわからない。なんか宇宙の壮大さと神秘性を無理矢理人間誕生の 神秘性とを引っ付けたような感じがしないでもない。ただ驚いたのは、前作のあのボーマン船長が当時の姿・顔かたち(年を取っていない)のままで出ていたことだ。年をメーキャップでごまかした 様子もまったくなかった。

考えさせる映画も個人的には好きだが、ここまでくるとちょっと閉口!41点!

[ネバーエンディングストーリー]:

ミヒャエル・エンデの原作「はてしない物語」の映画化である。現実の世界と空想の世界がうまくミックスされており、非常に映画らしい映画の中の一つだと思う。1人の いじめられ子が古本屋でこの物語(ネバーエンディングストーリー)を手にしたときから、彼は冒険の世界へ入り込み、その冒険を通じて現実の問題に立ち向かえる「勇気」 を得た。ストーリーもはっきりしていて、映像もきれいで、こじんまりではあるがうまく作られた作品だ。子供には何度観せても、楽しんで観るんじゃないでしょうか?

リマールのあの主題歌が今でも聞こえてきそうだ。ということで、70点かな?


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