2004. 6

 伊賀も含めて畿央、近畿の真ん中、西の大和・南山城、北の信楽・和束方面、東の伊勢方面のいずれもお茶の栽培が盛んである。お茶畑は美しい。
 このあたりは、「内陸性気候」とかで、通年および一日の寒暖の差が大きく、栽培に適しているのだろう。お茶は、滋養にとみ、精神的な豊かさももたらしてくれる「薬草(木)」であるが、摘んだ葉に限らず、育てている畑がだいたいどこでも美しい。山あいの景観を実に優雅にしてくれる。

 なぜかと考えてみると、お茶の木は年中ほぼ緑を保ち、綺麗に形どって刈られるために、陽に映える緑と、優雅な曲線が山あいの風景を和ませてくれるのだろう。他の作物では、きれいな時期があっても、それを過ぎると、枯れたり、歯抜けになるし、おまけに、作物を育てるための、ビニルシートやネット、棒、切取った葉っぱや捨てた作物、その他のゴミがあって、あまり見栄えがよろしくない。
 茶畑の場合は、木がきれいなので、ついつい農家は、畑全体をきれいにしたくなるのにちがいない。お茶の栽培は、育つまでに時間を要するし、丁寧に作業しないと利益が上がらないので、必ずしも歓迎されないが、名のある産地ではそれを大切にしているのだろう。

 あまり見かけないが、お茶の木を庭の生垣にしている家がある。茶を摘んでいるかどうか、しらないが、渋いなあ、と思う。これから流行るかもしれない。

茶畑のヒミツ

美杉村で見つけた楽しい茶畑

宇宙人へのメッセージ・・か!?