<ハーブ>





  ハーブは丈夫で私でも簡単に育てられました。お料理にも、じゃんじゃん使っています。

  ◆ローズマリーやラベンダーといった、一般的なハーブの育て方のコツ
     (1)日本は酸性土壌ですが多くのハーブはアルカリ土壌が好きなので、土にひとふり消石灰をまぜて中和する。
     (2)その土にゆっくり効くタイプの粒状の化成肥料をまぜて、あとは肥料を与えすぎないこと。
     (3)水はけをよくすることと、水をやりすぎないこと。(夏は朝夕、冬は数日に一度たっぷりと、で充分です)
     (4)思い切って収穫すること。花などを残しておくと栄養をとられて、株が弱ります。






◆ハーブの利用法◆

アジュガ

別名・十二単

ぺったり地面に張り付いたような姿でグラウンドカバー向け。
背丈10センチくらいの綺麗な紫の花をつけます。
一面に咲いた花は見事です。
丈夫で放っておいてもよく増え、少々の日陰でも育ちます。


新芽をゆでてサラダに。
打ち身などの鎮痛効果あり。
軽い麻酔薬の役割もある。

アロエ

サボテンのように肉厚の葉を持つ、観葉植物。
水のやりすぎに注意。
水をあまり与えずいじめ抜くと
蛇の頭のようなつぼみをつけ、
それが開いて赤い花が咲きます。


厚い外皮を切り開いた中のどろどろした肉が
肌によいといわれ、
化粧水やけどの治療に使われます。
日焼けのヒリヒリの応急処置にも。

オレガノ

オレガノにはたくさんの種類があり、
マジョラムと名がつくものも、この仲間です。
花のおわった直後に収穫すると、香りが最高です。


トマトとあうので乾燥させてピザやスパゲッティに。
生の葉はみじん切りにして、魚の臭み消しに。
お茶には、鎮痛効果。
エッセンシャルオイルは殺菌効果があります。

カモミール・ジャーマン

別名・カミツレ

秋に種を蒔いたら
春には小菊のような白い花をつけます。
この時に収穫して乾燥後、冷凍保存しましょう。
花も葉も茎も利用できます。
特に花の部分は、リンゴそっくりな香りです。


リンゴの香りのハーブティが楽しめます。
リラックス効果、消化促進効果があります。
もちろん、入浴剤にも最適。

クチナシ

丈夫な低木。
日本に多い酸性土の庭に適しています。
甘い香りの花を次々咲かせます。


実はたくあんの染料、
砂糖漬けにしてお菓子の飾りに。
花を乾燥してお茶にもできます。

クリスマスローズ

冬咲きと春咲きの二種類があり、
草丈15センチくらいで、日陰を好みます。
花の色は種類が多く、白・ピンク・緑・黄など。


根は薬として使われるそうです。

クレソン

花も葉も茎も利用できます。


ステーキの横に必ず添えてあります。
カラシのような味わいです。
肉、魚料理のアクセントに。
おひたしにもできるので、和食にもあいます。

サンショウ

原産地が日本ですので、特に世話はいりません。
庭に放っておいてよいでしょう。


木の芽あえや、煮物汁物ですよね。
実はもちろん、粉山椒に。

シソ
これも原産が日本ですので、
種を蒔いたら嘘のように育ちます。
硬くならないうちに、若い葉をどんどん収穫しましょう。
食べきれないほど、収穫できますよ。


てんぷらや添え物に。
天日干しでふりかけにも。
水分をよく切って冷凍しておいてもよい。
(色が変わるのが気になる場合は
さっと湯通しするか、千切りやみじん切りに。)

スイートピー

マメ科なので、種を蒔いたらつるが出てきますので、
高い支柱を立てましょう。
花は淡い色合いのものが多種あります。
花が終わると、「さや」ができ、
その中にちゃんと種が並んでいます。
来年のためにいくつかとっておくと、また楽しめます。


和名が「じゃ香エンドウ」と呼ばれるくらい、
個性的な香りがあります。

ソレル
葉がとても大きくやわらかいハーブ。
春につくつぼみは摘み取って、花を咲かせないように。


生のままサラダ、
ハム・ソーセージに巻き込んだり、
サンドイッチにも入れてもおいしいです。
オムレツにまぜたり、茹でて肉・魚の付け合せにも。
お茶は利尿作用、解熱作用があります。

ダチュラ(毒あり!注意)

別名・エンジェルストランペット
    

2メートルほどの大きさになり、
上から垂れ下がるラッパのような花は見事です。
毒のある朝鮮朝顔の改良種。
これにも多少の毒がありますので、注意。


じゃ香のような香り。
病気の治療薬になるそうですが、
花・茎・根・種 どれも毒性が強いので
扱いには本当に注意してください。
誤って小さな子供やペットが
口にすることのないように!!!!!

ダイアンサス

別名・なでしこ

日本ではカワラナデシコ、
西洋種をダイアンサスと呼ばれます。
カーネーションも仲間。


ある種のものは漢方薬になります。
花の部分は料理できるそうですが
私はまだ食べたことはありません。

タイム
種類が多く、様々な利用法があります。
常緑低木。細かい花を一面につけると綺麗ですよ。


イタリア・フランス料理には必ず使われます。
特に魚の臭い消しに。
ブーケガルニにして
煮込み料理に水から入れるのがコツ。
しょうゆにもあうので、和食にもどうぞ。

タイザンボク

別名・モクレン

どこでも見かける、普通のモクレン。
初夏に大きなクリーム色の花が咲きます。


香料の原料になるほど、いい香りの花。
樹皮からは、刺激剤が作られるそうです。

タラゴン
コショウのような香りの、三大ハーブのひとつ。
1メートル以上になるので8号鉢に一本植えに。
肥料は与えすぎないように。
暑さに弱いので収穫を兼ねて
刈り込んで涼しくしてやってください。


葉にミネラル・ビタミン・ヨードが含まれる。
ビネガーにしてサラダ、魚料理に。
しょうゆとあうのでブリの照り焼きにも。
ハーブバター、ハーブチーズにもなります。
お茶には食欲増進、消化を助ける作用があります。

チャービル
春か秋に種を蒔きます。
寒さには強いですが暑さには弱い傾向あり。
葉にはビタミンとカロチンが含まれる。


タラゴン・パセリと組み合わせて
フィーヌゼルブ
になります。
サラダ、オムレツ、スープに。
すまし汁にいれてもおいしいですよ。
お茶には、体の毒素を出す作用がある。
やわらかい香りなので、生で薬味として使えます。

ディル
全体にさわやかな香りがあります。
一年草。


オイルビネガーに漬けて料理に使います。
ピクルスの風味付けに。
ソーセージや煮込み料理にも使えます。
葉をみじん切りにして、
トマトやしゃがいもとあわせてもおいしいです。

ドクダミ
育てているわけじゃありませんが、
庭の日陰に勝手にはえています。


天日干しして、煎じて飲むと利尿効果あり。

ナスタチウム
黄色や赤の綺麗な花が咲きます。
春に種を半日、水に漬けてからまくとよく芽がでます。
肥料が多すぎると葉ばかり育って花つきが悪くなります。


花と葉は、生のままサラダで。
ぴりっとした風味があります。てんぷらにも。
種はすりおろしてワサビのかわりに。
砂糖をまぶして飾りにもなります。

ネギ

そう、あのネギです。もちろんハーブですよ!




パイナップルセージ
10月ごろに真っ赤な花を咲かせます。
多年草ですが寒さに弱いので冬は霜を
ガードしてやることが必要。


名前どおり、葉を乾燥させて燃やすと、
部屋中がパイナップルの香りに包まれます。
豚肉料理・ポプリに。

ハゴロモジャスミン

常緑のつる性で、
春に淡いピンクの花をいっぱいつけます。
本当のジャスミンは寒さに弱いですが
これは耐寒性があるので、庭に地植えして
フェンスにからませるといいですよ。


香りはジャスミンそのもの。

バジル
一番有名な、イタリア料理には欠かせないハーブ。
夏のあいだ、ぐんぐん伸びてくるので
こまめに収穫して、わき芽を出させるようにしましょう。
生のほうが香りが強いですが、乾燥させても使えます。


生は、パスタソースやトマトサラダに。
他、トマトを使う料理やオムレツにも。
セージやタイムとあわせると よりおいしくなります。
味噌ともよくあうので
みじん切りにして入れてみてください。

パセリ
ぱらぱらと種をまいたらすぐ芽が出る簡単なハーブ。


栄養価の高いハーブなので
飾りだけなんてもったいない。
ブーケガルニフィーヌゼルブにはもちろん、
オリーブオイルに漬け込んでハーブオイルにも。

ハマナス
バラの原木。
一重の大きなピンク色の花をつけます。
茎には小さなとげがたくさんあります。


花は乾燥させてポプリやお茶に。
赤く熟した実はジャムにできます。

ヒソップ
寒さに強いハーブ。
花が咲く直前に収穫すると香りがよい。


花と葉をリキュールの香りつけに。
サラダや肉・魚料理、シチュー、鍋料理にも使えます。
乾燥させてお茶にし、うがい薬にもできます。

フェンネル
黄色い小花がたくさん咲きます。
花も茎も葉も根もすべて利用できます。


魚料理の臭い消しに。
ハーブオイルハーブビネガーにしてドレッシング。
スープで煮込むのもおいしい。
種はピクルスに、根はサラダに。

ヘリオトロープ

別名・チェリーパイ

やわらかい紫の小さな花がたくさん咲きます。


花を乾燥させてポプリ、石鹸の香りつけにも。
甘い香りがします。

ボリジ
星のような形の薄紫の花が咲きます。
ドライにはできません。


茎にきゅうりのような爽やかな香りがあって、
生でサラダに。てんぷらにもできます。
花はお菓子やサラダの飾りに。

マリーゴールド

別名・キンセンカ

花壇に植えておき、花が終わったら、
土にすき込むと害虫駆除になります。
無農薬栽培にもってこいの花です。


花を熱湯に入れて、それで顔を蒸すと美容によい。

マロウ

別名・ウスベニアオイ

葵の仲間なのでとても大きく育ちます。
耐寒性があるので冬でも屋外で大丈夫です。


花はお茶にして楽しんでください。
最初は青いお茶が、レモンを入れると
赤く色が変わることで有名な
魔法のハーブティーができますよ!
やわらかい葉はおひたしや炒め物に使えます。

ミント
アップルミントはリンゴの香り。
オーデコロンミントは香水のような香りです。
とても丈夫ですので、庭への直植えはしないで!
他の植物が負けてしまうほど増えてしまいますから、
鉢やプランター植えが無難です。


アップルミントはサラダ、ミートソース、お茶に。
オーデコロンミントはポプリに、
お風呂にいれてもよいです。
アイスクリームの飾りによく使われます。

ラベンダー
一般に売られている品種はみんな丈夫ですので
特に防寒も必要ありません。
暑さに弱いので梅雨時にはさっぱりと刈り込んで
風通しをよくしましょう。


花と葉は乾燥させて、お茶やお菓子等。
防虫効果があるので、奇数のラベンダーを
リボンで編みこんで(奇数でないと編めません)
ラベンダースティックを作って、
たんすにいれるとよいです。

レモン
買ってきたレモンの種を鉢に蒔いたら、出てきました。
芽が出るまで時間がかかるので、水やりを忘れずに。
種から実をつけるまでには数年かかります。
寒さには弱いので冬は屋内に。




レモンバーム
耐寒性があるし土を選ばないので、
庭に直植えできます。

本当にレモンの香りがするので、お茶にしても
ビネガーオイルにいれれば、
ドレッシングにもなります。
ミントのようにアイスクリームの飾りに。

ローズ
バラの中でもハイブリット種以前の
オールドローズに属するものは
香りが高いです。(特にダマスクローズ)


乾燥させてポプリに。
農薬さえ使わなければ、食用にもなります。
花びらやミニバラは砂糖をまぶして飾りに。

ローズゼラニウム
冬越しさえ気をつければ、あとは丈夫。
刺し芽で簡単に増やせます。
普通のゼラニウムほど豪華ではありませんが、
ピンクのかわいらしい花をつけます。


昔の「紙せっけん」のような、
ローズの香りがします。
乾燥してポプリやお茶に。
花は砂糖をまぶしてお菓子にも。

ローズマリー
不老長寿のハーブ。
幹には松のように、ヤニがあります。
丈夫なので庭植えで大きく育ちます。
薄紫の小さな花がたくさん咲きます。


魚のホイル焼きに一本ずつ添えて焼いたり、
チキンソテー、豚肉料理にも使えます。
牛肉とは相性が悪い。
じゃがいもとはよくあうので、
ポテトサラダや、ポテトフライ、ベークドポテト、
バターソテーにも刻んでいれるとよい。
生のうちに2本を針金で輪にしてリースに。
そのままドライになっても綺麗な緑色です。


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ブーケガルニ
セロリ、タイム、パセリ、ローレル、黒粒コショウを白ネギで包んで、たこ糸でしばったもの。
煮込み料理、ドレッシングを作る時に香りをつけます。
ハーブを好みで変えてもよい。

フィーヌゼルブ
みじん切りのハーブのことです。
パセリ、チャービル、タラゴン、チャイブなどをみじん切りにして料理にふりかけます。

砂糖まぶし
綺麗に洗った花や葉の水気をとり、卵白を筆で塗りつけ、グラニュー糖をまぶします。
しばらくするとパリパリになってきます。
アイスクリームやお菓子の飾りに。多少日持ちします。

ピクルス
材料の野菜(きゅうり、人参、こたまねぎ等)に薬味(唐辛子やにんにく)を加えて
水3カップ、米酢1/4カップ、塩大さじ2、ディルの実ひとつまみを入れて、煮立たせ冷めたら密閉容器で2〜3ヶ月保存しておきます。
容器は圧力鍋等で殺菌しておけば長持ちします。

ハーブオイル
保存用のビンにハーブを詰めて、オリーブオイルをハーブが全部漬かるまで注ぐ。
一ヶ月ほど密閉して、冷暗所で保存しておけば出来上がり。

ハーブビネガー
保存用のビンにハーブを詰めて、米酢をハーブが全部漬かるまで注ぐ。
2〜3ヶ月で出来上がります。

ラベンダースティック
ラベンダーを奇数(9〜13本くらいが適当)を束ね、
花の根元(花と茎の間)を好みのリボン(1メートルくらい)でぐっとしばります。
茎を折りたたみ傘のように折り返し、(図1)
リボンで茎を交互に編んでいき、花を全部包み終わったらそこで終わり、くくります。
出来上がり(図2)
茎がまっすぐになるよう花を下にして、風通しのよい所に吊ってドライにして下さい。 


(図1)       (図2)