おっぱしょ

 不思議な言葉だ。伊賀ではゴミ捨て場の意味で用いられる。昭和初期 ここで焼却された灰を おっぱしょの灰 と呼び 近在のお百姓さんが肥料として使用したそうだ。
 平成二年に上野市市制施行50周年記念 「民話集 こじょろうぎつね」が発行された。これは上野市に伝わる民話を聞き書きした労作である。ここに おっぱしょ が収録されていた。
 おっぱ とは おんぶ(背負う)ことを意味する。伊賀では赤ちゃんを背負うことを おっぱ とか ぱっぱ とか言う。
それにしても おっぱしょ という言葉に悲しい物語が潜んでいたとは…
伊賀には 不可思議、幽霊話が他にもある。

● 波梨子池(はりこいけ)
● 八王寺宮(はちおおじぐう)
● 生婦塚(うぶつか)
● 浅子の井(あさこのい)
● 大蔵八幡(だいぞうはちまん)
● 蛇咋が池(じゃばみがいけ)
● 弓が淵(ゆみがふち)
● 樒塚(しきみつか)または式部塚(しきぶつか)
● 小泉の宮(こいずみのみや)
● 兒塚(ちごつか)
● 生卒都婆(いきそとば)
● 千方将軍(ちかたしょうぐん)
● 上搨ヒ(じょろうつか)、馬塚(うまつか)