自から活動して他を働らか
しむは水なり常に自己の
進路を求めて止まざるは水なり
障害に逢い激しく其の勢
力を百倍するは水なり自から
潔くして他の汚れを洗い清
濁伴せ容るるの量あるは水
なり洋々として大洋を充たし
発しては蒸気となり雲となり
雨となり雪と変じ霰と
化し凝っては玲瓏たる鏡と
なる而も其の性を失はざるは
水なり

 辛卯初夏
         七十六翁
          山内常○