Vol.14
ARPを訪れて話し合いのあちらこちらで出てきた「多国籍企業と湖」の問題。チェンナイに向かう途中寄り道をしてもらった。

木造船が並ぶ港から船で案内してもらう。もちろん民衆劇で何度も歌われていた「フィッシャーマンソング」付きだ。

話にあったように湖は汚れていた。遠くには多国籍企業の進出によって作られた重工業地帯の排煙が見える。
汚泥がたまって湖の底はヘドロだらけ。ARPでは、この湖を浄化しようと「マングローブ」の植林をしている。実際にその成果を政府に見せることによって改善できると信じて、10年の目標をもって取り組んでいる。

ARPはアンバッカムだけではなかった。この湖の畔にある漁民センターもARPが作った組織だ。食事をごちそうになり、漁村の女性組合の人々と話し合った。
「日本の企業がこの湖からエビを買い占めに来ている。でも、仲買人を通すので私たちの儲けは少ない。エビがほしいなら直接この村に来てほしい。」という痛烈なメッセージ。こんな遠くの村まで「日本」がつながっているとは・・・。
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