LUX CL32/LUXKIT A3032 プリアンプ

1. CL32(A3032)とは

マークレビンソン製の超薄型デザインのプリアンプが市場で好評を博し、オーディオメーカー各社もこれに倣っため薄型プリアンプのブームとなった。
CL32はそのなかでも、真空管式でありながらTR式プリ並みの薄型デザインで登場し注目を浴びた。

2. 回路

典型的なLUXタイプで、EQは3段K-K NF型、フラットアンプは2段P-K NF・バッファ・バッファの計4段。
但し他社のTR式プリに対抗するため、回路定数見直し等で特性は向上している。（例えば高調波歪率はCL30の約半分）

3. 構成・デザイン

配線はスイッチ類や電源部まで含めてプリント基板。したがって、電源部のブロックコンも基板実装用となり、レストア時の足かせとなる。
TR式プリに混じるとあまり個性が感じられないデザインだが、真空管式でかつ電源内蔵型としては数少ない薄型タイプである。
CL32/A3032とも、ウッドケースはオプション。

アンプ内部（上面）

アンプ内部（下面）

4. 現在の状況

CL35に代わってLUXの標準機となったアンプで、現在の流通数も非常に多い。したがって、価格も安めで、お薦め出来るアンプである。
なお、ウッドケースの入手はやや難しい。