どうしてもF2の解説ページを作るだけの労力が確保できないため、1ページのみの解説ですがご容赦下さい。
暇が出来たら、ページを増やせるかも知れません。概要
初めてプロ用(特に報道系)に本格採用された一眼レフカメラであるNikonFの後継機が、NikonF2である。
すでにTTL測光は実用化されていたが、EE(AE)は未完、電子制御シャッターはこれから開発という時期に登場したため、測光以外は全てメカニカル制御でありながらも非常に高いスペックを有するという、機械式カメラとして殆ど限界を極めた内容となった。
ライバル機としては、Canon F-1(初代)、Minolta
X-1/motorが挙げられるが、F2はこれらよりも設計コンセプトは古く、逆に基本スペックは高い。
製造年は1971〜1980年頃まで。その後は後継機のNikonF3と交代した。
製造中止後もF3と共に長らく第一線で活躍していたが、Minolta
αシリーズ登場以後急激にAFの性能が向上し、さすがに現在(2000年)はプロ用途には殆ど使われていない。

フォトミックA/AS は文字入りのため、区別が容易
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測光機構は全てフォトミックファインダに集約されている
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機構
Fの流れを汲み、ペンタプリズム(ファインダー)交換可能。
しかし、測光機構はフォトミックファインダーにしか内蔵されていないため、交換可能の恩恵には余りあずかれない。
フォーカシングスクリーンも交換可で、初代F用とも互換性あり。マット面はピントの山は掴みやすいが、最近の機種と比較するとかなり暗い。
シャッター速度は、T・B・X・1〜1/2000、別にセルフタイマー機構を使って1〜10sのシャッターも可能。Xは1/80。横走りシャッターとしては最速クラス。
(当時としては世界一、現在のトップは僅差でCanonNewF-1)
機械式にも関わらず、1/80〜1/2000間は連続可変で中間シャッター使用可。
オプションでモータードライブがあるが、ボディとの接続部が純機械式(電気接点なし)のため、シャッター速度によりモードラ側のコマ速度を手で変更(減速)する必要がある。

セルフタイマーとT(タイム)組み合わせて2〜10sの長時間露光が可能な機構になっている
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主なオプション(※は小生所有品)
ファインダー関連
アイレベル
ウエストレベル DW-1
アクション DA-1
フォトミック DP-1(非Ai用)※
フォトミックS DP-2(非Ai用)※
フォトミックSB DP-3(非Ai用)
フォトミックA DP-11(Ai用)※
フォトミックAS DP-12(Ai用)※
EEサーボモーター DS-1(非Ai用)※
EEサーボモーター DS-2(非Ai用)
EEサーボモーター DS-11(Ai用)
イルミネーション
モードラ
MD-1/2※
MD-3
MB-1※
MB-2
グリップ※
250フィルムマガジン※
限定・記念モデル等
F2DATA
F2チタン(報道用ノーネーム・市販モデル)
F2高速モードラ仕様
F2Nikon50周年記念モデル(米国限定モデル)
F2NASA仕様モデル
F2ダミーモデル
現状の相場等
実用品としては本体+フォトミックファインダーで3万円台から入手可能。
但し酷使された物も多いので、OHはしたほうが良い。
フォトミックファインダーの故障品は、メーカー修理不能。
本体での測光が必要な場合は、cds採用のフォトミック・同S・同Aは避けた方が良い。
コレクション用には、美品が10万円前後から入手可能。更に高額だが、未使用品もそれなりに市場に残っている。
チタンモデルは更に高く、20〜40万位。但しこれも入手は比較的容易。
高速モードラモデルは入手困難。100万位は覚悟。
ダミーモデルの入手は運次第。但し相場は意外と安く、10万以下でも入手可能。
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