基本の畑作り

1・・・休耕田・畑を利用した堆肥づくり
畜産農家から出る家畜の糞尿はそのまま処分すると産業廃棄物となります。 しかし、休耕田や畑の自然力を利用して一定期間糞尿を寝かすことにより、 有機堆肥に生まれかわります。

2・・・バクテリアの活用(自然力)
「ゆうきの森」では農薬や化学肥料は使用しません。 その代わりになるのがバクテリアです。家畜の糞尿を餌として繁殖し、 土の中の有害な病原菌などの発達を抑えたり、栄養素を作るなど、 土の中の生活が健全に行われる為の役割を果たします。 バクテリアは自然に発生するので、人手も必要なく、コスト削減にもつながります。

3・・・野菜の個性を生かした作付け
バクテリアの効果で、土壌の状態は変化していきますので、その時々の土壌に合う野菜の作付けをします。

1年目・・・里芋
どんな状態でも育ちやすい作物。
2年目・・・小松菜・きゅうり・かぼちゃ
良い土ができたかどうか判断する作物。
目で見て生育状況が良く分かり、養分を人工的に
サポートできる作物。
3〜5年目・・・ほうれん草・ねぎ
土の栄養と生態のバランスが最高の時期。
栄養分がたっぷりと必要な作物。
6〜7年目・・・人参・牛蒡・大根
土の有機物が少なくなります。少量の栄養でも
育つ作物。

次の年は、畑は糞ともにお休み、その繰り返しを
行い合理的で効率的な農業を行っていきます。


自然力(バクテリアの餌・住み家)と生産物の持ち出し(販売)の計算
  生産持ち出し 自然力活動指数(餌) 堆肥消耗数
堆肥投入年(1〜2年) 2000kg ×1(2000kg) 8000kg(2年)
1年 3000kg ×2(4000kg) 7000kg
2年 6000kg(2作合計) ×2(4000kg) 10000kg
3〜5年 9000kg(3作合計) ×4(8000kg) 17000kg
6〜7年 8000kg(2作合計) ×2(4000kg) 12000kg
8年休憩 2000kg ×1(2000kg) 4000kg
総消耗数     58000kg/10a

※・・・三重県伊賀市の年間の堆肥の消耗を2000kg/10a
※・・・自然力は年により変化する
※・・・1年里芋  2年目はきゅうり等後作なばな   3〜5年は葉物と巻物(白菜・キャベツ)   6〜7年は根物
上記の表の数字を考えて10年分の堆肥をはじめに投入する