文庫本「続・涼しい脳味噌」(養老 孟司:著)(2001年2月17日)
俵さんと養老氏と2人の本しか読んでいない。

内容が難しいのに手が出てしまう。

<戦争の利点>という項目で、「実験の結果が意図したとおりではむしろ面白くない。予測どおりは、大した実験ではない。そう考えておいて、大過ないほどである。戦争も似たようなものであろう。『勝てばいい』というのは戦術的思考だが、そのときの都合で、『ここは負けておく』には、戦略的思考が必要である。その余裕がないと、『予測どおりの実験』ばかりになってしまう。」という記述があった。これを読んで、教育のことを考えた。予想どおりの答えを出して、先生も生徒も安心してはいけないのかもしれない。自然に働きかけて、自然を変えるという作業が人間の営みのひとつであるなら、そのための教育は用意された答えに向かって突き進むものではないはずだ。その意味では教育=遊びなのだと思う。