「60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ」 青山南 岩波新書
外国語に興味がある。何せ、英語は中学校から馴染んでいる。馴染んでいるのに、読めず、話せず、聴き取れず。これは何なのだ!と嘆くのを超えて、不思議ですらある。「はて?」である。
この本の著者は、英語が堪能で、本の翻訳などを仕事にしている。だから、スペイン語を学ぶのも、お手のもの、と思いきや、この本を読むと、苦労されている。そこが、何とも、救われる。そして、60歳からの・・・という題名に魅かれて読み進めた。学習法というより、語学留学の体験談・エッセイという風でした。
【記録したいところ】
・「st」で始まる英語の単語は、スペイン語になると「est」で始まる。
study→estudiar(エストルディアール)
Student→estudiante(エストゥディアンテ)
Studio→estudio(エストゥーディオ)
・品物の言葉の後ろにriaをつけると、その品物を売っている店になる。Pastel(パステル/ケーキ)を売るケーキ屋はpasteleria(パステレリーア)、pan(パン/パン)を売るパン屋はpanaderia(パナデリーア)
・pasura(パス―ラ/ゴミ) por
favor (ポル・ファボール/お願い)英語のpleaseにあたる。
・nacio(ナシオ)はnacer(ナセール/生まれる)の三人称単数の点過去形。Murio(ムリオ)はmorir(モリール/死ぬ)の三人称単数の点過去形。
・動詞の語尾は三種類しかない。「hablar(アブラ―ㇽ/話す)」などの「ar」、「comer(コメール/食べる)」などの「er」、「vivir(ビビール/生きる)」などの「ir」。
・三人称単数に含まれる(実際は認証単数の)「usted」は「ウステー/あなた」と発音し、最後の「d」はキモチ、発音するだけ、つまり、発音しない。
・ケテバヤビエンは。「Deseo que te vaya bien.」の「deseo(デセオ/望む)」が省略された慣用句で、「vaya」が「ir(イーㇽ/行く)」の接続法現在なのである。意味は、「あなたがうまくいくことを望んでいます」、つまり「いってらっしゃい!気をつけて」という趣旨の文だった。
・まちがいながらも日々繰り返すこと、それが外国語学習の王道である。
【取り入れたいこと】
・外国語の習得は、繰り返しだという。全く頭に入ってこないが、あきらめないことが大切か。