時間の過ごし方 −06.05.09

 病人の付き添いで、朝から病院にいると、時間がゆっくりと流れていることがわかる。アインシュタインの相対性理論っていうのは、こういうことなのかな、と思いつつ、誰にも平等に与えられている時間の不思議を感じる。時間は物事の変化によってのみ、確かめられる。この世の中で位置を変えていないものはないのだが(なにせ、地球はまわっている)、相対的にとまっていることを利用していろいろ、作業ができる。

 しかし、時間は、一方方向である。逆戻りはない。感覚としてゆっくりでも、速くても、逆戻りはない。

 あの日に、あの時間に戻れたら、と思うことがある。15年前に死んだ親父を思い出し、あの時にもう少し話していたら、と思うことがある。                

 時間は平等でも、時間の使い方は、人それぞれだ。1時間をどう使うか、どう過ごすか。どう過ごそうと、無駄な時間というのはないだろうが、できれば、変化を実感できる時間の使い方をしたいと考える。

 それで、付き添いをしながら、この、文章を考えた。僕にとっては、有意義な使い方だと思う。人の判断は、それこそ、人それぞれ。