子どもの誕生日になにをしよう−06.05.30

 子どもの誕生日に何をしよう。ケーキを買って、ろうそく立てて、歌なんか歌ったり。

君たちが生まれたときの録音を聞こうか。前に、聞かせたことがあったっけ。おぎゃー、という元気な声もなく、ただ、オヤジである僕とおばあちゃんである京都のお母さんの心配そうな声が聞こえる。二人とも、弱々しいこの世への登場だった。

けれども、君たちは、僕たちよりもまわりの人たちが気にかけてくれて、たくさんの愛情で、大きく育った。                      

結局、ローソクもケーキもない誕生日になったけれど、近いうちに、みんながそろう夕食の時、お祝いをしよう。

自分のことが中心で、君たちと対話もないオヤジだが、やっぱり、気にかけていることを伝えたい。

君たちがいて、親になった僕は、オヤジができるのは君たちのおかげ。

頼もしい親、愉快な親、かっこいい親、君たちがまわりの親をみて、うらやましいと思うだろうが、きっとそんなに変わらない(と思う)。僕は、君たちの親で良かった。