旅に出たホタル−06.06.16−
今日は、月に2度の「うたう会」の日。「うた会」ではない。
午後8時半頃、仕事から自宅に戻り、ギターとバイオリンをもって、車に乗ろうとすると、ホタルが1匹、車に近づいてくる。ゆらゆらと飛んできて、車の後ろにとまる。動き出したら、飛んで行くだろうと車を出して、いつもの町の公民館へ到着。何気なく、車の後ろをみるとホタルがまだ、とまっていた。その間、3キロ。我が愛車はステップワゴンなので、後ろはほぼ垂直。よく、落ちなかったものだ。
そして、練習というか、茶話会というか、歌を歌って、ギターを弾いて、バイオリンもついでに弾いて、午後10時過ぎ、帰ろうとついでに車の後ろをみると、果たして、ホタルはいなかった。
いなかのホタルが、町で暮らせるか心配になったが、旅に出たかったのだろうと、帰ってきた。
家に着くと、すでに、庭や田んぼを飛び交うホタルの姿はなく、ホタルも眠りに入ったようだった。
横のドアを開け、ギターやバイオリンを出して、ドアを閉めて真っ暗な中、ふと見ると横のドアの窓のところに小さな光が見える。
後ろにいたホタルが、うたう会の間に横のドアのところに来ていたのだ。往復6キロ。
旅に出たホタルだった。