寅さんの気持ち06.07.04

通勤で電車を利用していると、こんな時、寅さん(車寅次郎さん)だったら、どうするかな、と思うことがある。

たとえば、電車の床に座り込む女子高生や、駅のホームでタバコをふかす青年を見かけたとき、寅さんだったら、「お姉さん、おしりが冷えるよ」とかやさしく、声をかけるかな、と思ったりする。

それも、1両や2両でゆっくり走るディーゼル列車で、山や川を見ながら旅行をしているように、毎日通勤をしているから、ふと、思うのかもしれない。                     

朝、若い女性がうとうとして、肩にもたれてくる時がある。おじさんは、ドキドキしてしまう。そんな時も、寅さんだったら、やさしく肩を貸してあげるだろうな、と思う。

押し付けられるのではない、軽い重さに、ひと時のつながりを感じる。到着すれば、それぞれの人になる、その前の時間。