図書館で考えたこと −07.07.01

日曜日なので図書館に行った。2週間前に借りた本を返し、また、別の本を借りた。1回につき、8冊まで借りられる。2週間で8冊はなかなか読めない。しかし、欲張って、2週間前は7冊、それを今日返して、8冊借りた。

9冊借りたかった。それで、1冊は、図書館で読むことにした。ドイツは戦争をどう反省してきたのか、そして、今なお、どう反省しているのか。ということを書いた本だった。

犠牲者への国家賠償、教科書の内容の検討、企業の戦争責任の自己批判、民間の交流(ドイツの学生・若者とアウシュビッツなどの強制収容所体験者との交流など)、そして、無期限の戦争犯罪者に対する裁判。

特に、考えさせられたのは、現在も戦争犯罪者に対する裁判が行なわれていること。上官の命令でガス室にガスを流すコックをまわした人なども、現在も探し出され裁判で有罪となれば、実刑を受ける。上官の命令に逆らえば、戦争非協力者としての仕打ちが家族にも及んでも、「人を殺してはならない」という自然法のもとに、上官の命令に逆らわなかった個人の責任が戦争犯罪となる。

日本との違いは明らかだ。戦後間もない極東裁判では、上官の命令で捕虜を殺した人も、名前が明らかになっている人などは、死刑判決を受けたと聞くが。

ドイツでは、戦争犯罪に時効はないとして、戦争の反省を国内外に示している。ただし、戦争全般ではなく、強制収容所での集団殺りつに関わった特別戦争犯罪についてだが。