参議院選挙自民党大敗 −07.07.29−
7月29日投票の参議院選挙で自民党が大敗した。国民の生活苦と安倍内閣の閣僚の問題など、自民党に対する批判が示された結果だった。
そして、民主党が大きく議席を伸ばし参議院の第1党となった。
政治は、変わるのだろうか。
私は、大きく変わらないと思う。民主党は、もともとは自民党からの枝分かれだし、政策も保守そのものだからだ。保守か革新かの時代に、自らの利益を守る財界が革新勢力に政権を渡さない、自民党への批判票・不満票の受け皿として、保守の野党である民主党を産み育てたのだから。
革新政党に票を渡さなかった今回の選挙は、その役割を十二分に発揮した。
今の自民党では、民主党がなければ、革新政党を大きく伸ばしただろうから。
しかし、この政治状況は、やはり、国民が選択したものだ。革新政党へは踏み出せないが、しかし、修正を求める意見。その受け皿が今回、民主党だった。この点では、国民の支持を得るには、革新政党もまだまだ力不足だ。
それでも、民主党では、生活の改善は望めないことに国民は気付くだろう。その時、国民はどう選択するのか。
私は、ファシズムの台頭を恐れる。国民の生活がますます苦しくなり、その解決を他の国を差別し収奪することに求めるのは、これまでの歴史が示している。国民の民主的平和的解決の力量が問われている。