会社とは −07.09.19−
◎会社とは「株主の利益追求のための組織」であり、従業員は契約に基づいて「雇われる」にすぎない。会社が上げる利益の大部分は株主に分配されている。
◎従業員同士も平等ではない。「月給とり」の正社員は少数。わずかな「月給とり」と、「日給」で働いている工員や職員の間には、画然とした差がある。
◎会社が資金を調達する方法は、銀行から融資を受けるのではなく、直接金融(証券による資金調達)が中心である。証券市場が盛んな最大の原因のひとつは、「多額の資産を保有する資産階級」が存在することである。
これは、「戦争で死ぬ、ということ」島本慈子著という岩波新書に載っている文章です。
島本さんは、この文章を引用しながら、今(2006年)とそっくりだと指摘される。
そう、この文章が伝えている社会は、「戦争へと駆け込んでいった」1940年以前の日本の社会なのです。(過去形で書いてあったのを、私が勝手に現在形に替えました。すいません。)
これを読んで、心が震えました。今、戦争へ向かっている経済状況があり、どこかで英雄を求める国民の意識があるような気がします。
「危ない」と思います。
第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の経済と国民の意識を学習したいと思います。
この時代に興味を持つのは、もう一つ理由があります。私が今もっているバイオリンが1923年にチェコ(ボヘミヤ)で作られたもので、日本では、関東大震災があった年。ちょうど、二つの大戦の間で、このことも、理由の一つです。