拝啓 いかがお過ごしですか?
こちらは、その日暮らしでなんとかやっています。
5月のゴールデンウィークも過ぎました。毎年、この時期には田植えがあって、遊びにいけないのですが、今年は、5月3日に、子ども2人と滋賀県守山市に出来たばかりの佐川美術館に行ってきました。かみさんは、何やら会議があって今回は3人で行ってきました。
平山郁夫さんと佐藤忠良さんの作品が展示されています。平山郁夫さんの絵は安野光雅さんといわさきちひろさんの次に好きで、シルクロードをテーマにした絵を多数、見ることが出来ました。技術的なことはわかりせんが、平山さんは、広島で原子爆弾の放射能を体に受け、「祈り」をテーマにして絵を描かれることが多いときいています。とても、静かな気分になりました。
もう一人の芸術家、佐藤忠良さんを知ったのは、いつ頃だろう。定かではないけれど、舞台俳優の佐藤オリエさんの父で、息子さんが、民医連(全日本民主医療機関連合会)に加わる東京の病院で医師として働いているということを聞いています。僕も奈良の民医連の診療所で事務として働いているので、勝手に近しい人と思っているのです。
佐藤さんの彫刻を、じっと見ました。横からも後ろからもななめ後ろからも見ました。バランスがとれていて、涙が出てくるほどでした。たぶん、佐藤さんの彫刻が世界的に評価されているのはもっと深い意味があるのでしょうが…。
2人の大好きな画家と彫刻家の作品が一緒に見られる美術館が誕生し、ますます琵琶湖の周辺が好きになりました。
そうそう、話は少しズレますが、最近、琵琶湖が好きなのです。何故かというと、今、滋賀県にある琵琶湖は、もともと、今、僕が住んでいる伊賀上野盆地にあった湖が移動したものときいたからです。親心にも似たこの気持ちは押えようもありません。今朝、6時に起きて田植えをしたこの伊賀米を「古代の琵琶湖」ないしは「琵琶湖のもと」と銘打って、売り出そうと思うほどです。
琵琶湖の周辺を青い自転車で走っているおっちゃんがいて、しかも双子の女の子があとから追いかけてきて、おまけに青いステップワゴンを近くに置いて昼寝をしているお母さんがいるという家族を見かけたら、私たちかもしれません。
それでは、またお目にかかりましょう。
敬具