藤沢周平の原作を山田洋次監督が映画にしました。尊敬する山田監督が作った時代劇ということで、ぜひ観たいと思っていました。

 藤沢周平の本は1冊も読んだことがなかったけれど、とにかく観ました。そして、観てよかったと思いました。

 これまで、「尊敬する人は山田監督です」と20年以上前から公言してきましたが、その作品は、あまり好きではありませんでした。好きでないと

言い切るのは言い過ぎですが、なにか、しっくりこなかったのです。けれども、今度の「たそがれ清兵衛」は、山田監督という人と映画作品が、

とてもしっくりと合っていて、いい映画だなぁと思ったのです。嬉しくなりました。

 そして、藤沢周平という作家も気になって、この映画を機会に原作の「たそがれ清兵衛」「竹光始末」など藤沢周平の本を7冊読みました。

 そして、藤沢周平という作家が好きになりました。とくに、「逆軍の旗」は、史実を小説にしたもので、いろいろ考えさせられました。

僕にとって「たそがれ清兵衛」は、藤沢周平という作家との出会いをつくってくれた大切な映画になりました。