橙や伊勢の白子の店ざらし
元禄三年(一六九〇)四十七歳の作である
句意
伊勢の白子の町のとある店先で、売れずに残って長く店にさらされている橙の
あわれであることよ。
鈴鹿市寺家 西方寺