山岸半残
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釣るや里は布織る機の音
句意
 この里を流れる呉服川は流れが清く、はぜ釣りの季節をむかえた。遠くから聞える布織の音は、昔から伝承されるこの里のなりわいであろうか。
 「むかし呉服部のやからをるところなり」との前詞があるとおり、伊賀国服部郷はむかし呉の国から渡来した人々が織物を業としていたという故事によるものである。                                半残の本名は山岸十左衛門で、山岸半残は俳号である。伊賀上野の藤堂修理(俳号橋木)の家臣で伊賀蕉門の一人であり、父の十左衛門も門弟であった。(半残の父も祖父も山岸十左衛門を名乗っていた)芭蕉自筆の書簡も何通か残っている。
上野市服部町 公民館前
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