美代子の黒大豆

 農業を見直そうと言われ続けて40年近くになりましたが、食料自給率についての本音の議論はほとんど行われていません。
 食料・農業・農村基本法関連制度が施行されても生活者の意識に大きな変化はありません。
 生産者メリットと国民の合意がないのですから。
 IT革命に代表されるグローバル(=アメリカン)スタンダードが、今まで築き上げてきたものも全てを根幹から変えてしまいました。
 今市場原理に緩衝作用をもつ地産地消がもてはやされていますが、そこにもきちっとした住民の食料に対する合意が必要ですが、 マスコミ受けする言葉だけが上滑りしているかのようです
 水田は農山村地域社会の根幹でした。集落ができてきたのも、神社、寺を含めた生活すべてが水田を通じて営まれてきました。
 現在も多くの農山村集落の住民は水田という共同空間を媒体にして集落の構成員となりうるのだと思います。
 生産調整での「集団作付け」や「ブロックローテーション」はその最たるものです。
 そこに市場原理の「安定的効率的経営体への利用集積」とは限りなき矛盾です。
 食料についての議論と合意がないため、消費者・生産者だけでなく関係者にも「安定的効率的経営体への利用集積」の必要感が乏しい ところに構造政策が進まない原因があります。
 都市部に比べて単位当たりの非常に膨大過ぎる山、川、水、道水路などある意味での公共的空間の維持管理が続けられるかどうかは「食料自給」と「環境」にとって大きな課題です。

 黒大豆作は18年目となります。

 28年産は10aで作付けして、12月上中旬収穫になります。