伊賀の木地師のprofile
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 私は昭和4年生まれ、2016年で満87歳になりました。
 今から27年前、給料生活を終えるにあたり、これからの自分の仕事は 何かと考えあぐねておりました。
 ある日テレビで滋賀県永源寺のろくろ木地師の放送があり、 「これだ」と思い、早速弟子入れを志願し、数ヶ月間毎日80キロの道のりを師匠の教えを請いに通いました。
 師匠の名は、小椋さん、木地師発祥の地「永源寺町」で ただひとりの木地師でした。
 全国の木地師の「小椋姓」は永源寺から広まったと言われています。
 木地師の技術と文化を発展させるため、全国の仲間が集まって「木地師学会」も活動しています。
 風雪に耐えてきた素材を「シュー、シュー」と気持ちよい削り音を立てながら、 どのような木目を表現してくれるか期待しながら暮らしています。

ろくろ彫りの工程

素材木取り 粗彫り乾燥 整形・仕上げ
欅・桜・桑など 3〜5年
ほど乾燥
させます
削り刃物は自作です。
漆塗りは長野県南木曾の方にお願いしています。