2023-20224年度
国際ロータリー第 2630 地区
ガバナー 篠原 一行
「奉仕の心を未来へつなげよう」

新型コロナウイルスの流行によって世界の価値観は大きく変わり、ロータリー活動も大きく制限され、ニューノーマルを意識した行動が求められるようになりました。
 RI 会長のテーマは、「世界に希望を生み出そう“CREATE HOPE in the WORLD” 」であります。
 私たちの目標は、紛争から世界が立ち直れるように、希望を取り戻すことです。そうすれば、私たち自身のために持続可能な変化をもたらすことが可能となります。平和とは、希望が根づくための土壌です。世界と自分自身の中に平和を築くことに力を注げば、ロータリーは、より平和で、より希望のある世界を築く手助けができます。
 ロータリーは、今までに多くの奉仕プロジェクト事業を実践して、多くの人に多くの希望を与えてきました。これこそ、ロータリーが世界にもたらしている変化です。この変化が、ひとつずつ希望を取り戻し、新たな希望を生み出しています。平和とは、紛争や戦争がなくなることは勿論ですが、治安が守られていること、貧困や飢饉がなくなること、家族と平穏に暮らせること、人間として最低限の生活ができ、何の心配もなく暮らせることなどです。ロータリアンは奉仕の心をもって、未来のために多くの問題改善に力を入れてきました。
 世界に希望を生み出すためには、多くの人たちに希望を与えることが必要です。そのためには、奉仕の心を常に持って、未来のために、そして未来の人たちのために、奉仕の心をつなげていくことが大切です。
 私のガバナーとしての地区方針は、「奉仕の心を未来へつなげよう」です。日本のロータリーは、例会をとても大切にしています。「入りて学び、出でて奉仕せよ」「例会の場で奉仕の理念を学び、外では奉仕の実践を」であります。日本には素晴らしい『地域』があって『ロータリー』があって『ロータリアン』がいます。
例会で多くのことを学び、奉仕の心を磨き、奉仕の実践をして、奉仕の心を多くの人たちにつなげていくことで、奉仕の輪が広がり、地域社会の発展、広くは世界の発展、世界平和に貢献できるようになるでしょう。私たちが、未来のために共に行動しようではありませんか。

 日本のロータリーは、職業奉仕・四つのテスト・ロータリーの目的・例会を重視してきました。そして、ロータリーの二つの公式標語の一つ、「超我の奉仕」はボランティア奉仕の哲学を表しています。そしてもう一つ、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」。これは実践論ですが、他者に対する正しい経営の科学のみが引き合います。経営とは、人間的な奉仕の科学であります。その仲間に最もよく奉仕する者が、最も多く報いられます。
 ロータリーは、ポール・ハリスと3 人の仲間の「友との語らいの集い」から始まりました。それは、「信頼と寛容」の世界であり、やがて奉仕の概念が芽生え、「奉仕の理想」を求めて、それがひとつの心に結ばれて仲間意識「親睦」を育む集い「例会」となって世界に広まっていきました。
 特に日本では、第二次世界大戦の最中で奉仕活動がままならぬ時も、我々の先輩はロータリーの名を隠して「例会」を守り続けました。戦後の経済成長に職業奉仕の精神がどれほど原動力になったことでしょう。
 同時に、日本のロータリーは素晴らしい奉仕プロジェクトを多く実践してまいりました。社会奉仕・国際奉仕・青少年奉仕・インターアクト・ローターアクト・青少年交換・米山記念奨学等があります。そして、ロータリー財団におきましては、数多くの奉仕プロジェクト事業、ポリオ根絶活動・ロータリー財団奨学生など、素晴らしい功績がたくさんあります。
 さらに、ロータリーは社会に貢献する世界的な団体として、日本で大切にされてきた“ロータリー観” と“ロータリアン同士の親睦” を基盤に、立派なロータリアンを育てながら、価値ある奉仕活動を通じて、立派なロータリアンを育てることがとても大切であります。 ~ ロータリーは『親睦・学び・成長・奉仕』です。~