【タイトル】  お願い、協力して!(60分)
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【ねらい】・差別の問題を、当事者(グループができなかった人)のみの問題とし        て見ていることはないか、問題として見ていたことが、実は多数の周         りの人々の問題ではなかったか、という日常への置き換えにつなげた         い。
      ・グループによる問題解決方法と、相互依存について体験する。      ・言葉によらないコミュニケーションの大切さを認識する。
     
【準備物】・丸形タックシールを人数分用意し、次の表の数を一枚ずつに記入して おく。
(学習者が30人の場合の例)
│ 80│ 50│ 90│ 60│ 40│ 70│ 60│ 55│ 80│ 75│
│ 10│ 25│ 5│ 20│ 30│ 15│ 30│ 5│ 5│ 20│
│ 10│ 25│ 5│ 20│ 30│ 15│ 10│ 40│ 15│ 5│
・人数が30人より少ない場合は、縦の列をくずさないように必要な数だけ       を使う。(人数が3の倍数になるように参加者を調整する。)
・人数が30人を越えるときは、縦の列の数字をそのまま1列ずつ増やす。

【展 開】 (1)参加者は輪になって椅子に座り目を閉じる。 
(2)番号を記入したシールを、参加者の額に貼る。(できるだけシールを         横の列で貼っていく)
(3)参加者は目を開けて、次の条件で3人のグループをつくる。
         ●言葉を発してはいけない。
         ●3人の数字の合計が100になるようにする。
         ●早くできたグループは椅子に座る。
(4)全員が3人グループになれるかどうかより、始まってから参加者がそ           れぞれどのような動きをするかを注目する。
(5)予想される動き
@3人組を中心になって作った人
A誘われて3人組ができた人
B数字が合わずに残ってしまった人
C残った人を見ている人(最初)
D残った人を見ている人(時間が経過して)
E3人組をくずして新しいグループを作ろうとする人
        F3人組がくずれて残された人
        G新たに3人組ができた人
        Hそれでも残っている人
(6)活動をどのへんで止めるかが重要なポイントとなるが、できれば上の
        9つのパターンができるまで待つ。すぐに全員ができてしまった場合         には、もう一度、相手を変えて3人組を作るよう指示する。
      (7)3人組をくずして、新たなグループ作りの動きがでてきたところで全          体をフリーズし、その場に座りふりかえりを行う。

【留意点】 ・参加者の考えていたこと、感じていたことを出し合う。@からHのそ         れぞれの立場で意見を出し合い、思いを共有する
・日常生活の場面におきかえてみる。(グループで話し合う)
・全体で意見を出し合う。