<オペラ>

好きな曲を思いつくまま列挙しました。
ほとんどが男性テノールが歌っている曲ですが
興味が湧いたら、ぜひ聴いてみて、感想を聞かせてね!


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Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)


歌劇「トゥーランドット」より
(プッチーニ)

あまりにも有名なプッチーニ最後のオペラ。誰もがどこかで耳にしたことがあると思います。
王子カラフがトゥーランドット姫との「結婚か死刑か」という
知恵比べの賭けに勝ち「あの姫はもう私のもの」と歌う。
 ちなみに、映画「ボクシング・ヘレナ」の中で、偏愛する女性を
自宅に監禁することに成功した主人公の男性が喜びに酔いしれていたのもこの曲です。(汗



The Last Rose of Summer(夏の名残りのばら)


アイルランド民謡
(ムーア)

日本では「庭の千草」の題で親しまれているこの曲は
詩人のトーマス・ムーアが、もともとあったメロディーに詞をつけたもの。
女性に歌われることが多いですが、フロトー作の歌劇「マルタ」の中で
男性テノールによって歌われ、有名になった曲。
知己や縁者に先立たれ、独りぼっちになる寂しさを歌ったもの。
癒し系の曲ですので私はこの曲を子守唄にして育ちました。



M'appari tutt'amor(夢のごとく)

歌劇「マルタ」より
(フロトー)

女官ハリエットが悪戯心から身分の低い女中のふりをした時、
ライオネルと知り合うが、後に女官姿のハリエットをみたライオネルにハリエットは別人だと言い張る。
そこで、ライオネルは彼女が女中として名乗っていた「マルタ」に対する恋心を情熱的に歌う。



Che gelida mania(冷たい手を)


歌劇「ラ・ボエーム」より
(プッチーニ)

貧乏詩人ロドルフォが、自分の部屋に遣いでやってきたミミが落とした鍵をポケットに隠し、
一緒に探すふりをしながら、計画どおり彼女の手に触れ歌い始める、ハイCで有名なオペラ。
私はやはり「キングオブハイC」の異名を持つ、
ルチアーノ・パヴァロッティが歌う「ラ・ボエーム」が最高に好きです♪



Recitar!...Vesti la giubba(衣装をつけろ)


歌劇「道化師」より
(レオンカヴァルロ)

妻の不倫を知ったばかりの旅芸人一座の座長カニオが、せまりくる開幕の支度をしながら、
苦しみを隠して客を笑わせなければならないわが身を自嘲的に嘆く。
映画「アンタッチャブル」でロバート・デニーロ演じるアルカポネが、部下に冷酷な殺人を命じた一方、
このアリアに感激して、涙を流していたのが印象的でした。



La mia Canzone al vento(風に託そう私の歌)


(ビシオ)

ナポリ生まれのビシオ作のラブソング。
アリアではありませんが、テノール歌手に好んで歌われる曲のひとつです。
去ってしまった恋を取り戻したいと歌う、せつない曲です。



Non ti scordar di me(忘れな草)


(デ・クルティス)

「帰れソレントへ」で有名なデ・クルティスのラブソング。
去っていった恋人に題名どおり 忘れないでと願う歌です。
独・映画「忘れな草」の主題歌にもなりました。



Una fortiva lagrima(人知れぬ涙)


歌劇「愛の妙薬」より
(ドニゼッティ)

片思いに悩む男がインチキ薬売りから惚れ薬「愛の妙薬」を手に入れ、
愛しい彼女が物陰に隠れてそっと涙を流すのを見て、
薬の効用でついに心を射止めたと信じて歌うアリアの定番。
多くの歌手に歌われていますが、私はなぜか、ホセ・カレラスが歌うこの曲が好きです。



E la solita storia(ありふれた話)


歌劇「アルルの女」より
(チレア)

愛する女性が他の男性の女であったと手紙で知らされたフェデリコが
もう一度手紙を取り出して読み返しながら、傍で寝てしまった知恵遅れの無邪気な弟を見て、
「悲しみを忘れて自分もこうして眠りたい」と歌う、「フェデリコの嘆き」としても有名なアリアです。



Je crois entendre encore(耳に残る君の歌声)


歌劇「真珠採り」より
(ビゼー)

「カルメン」のビゼーの古代の島国を舞台にしたオペラ。
海岸で漁師たちの旅の安全と処女を守り通すことを約束するためにやってきた尼僧が、
実はかつて親友と争った愛する女性レイラであることに気づいた部族の頭領ナディールが、彼女への愛を歌う。
「真珠採りのタンゴ」の原曲です。



E lucevan le stelle(星は光りぬ)


歌劇「トスカ」より
(プッチーニ)

ドラマティックオペラとして有名な「トスカ」のクライマックスで歌われるアリア。
トスカに横恋慕した警視総監スカルピアによって死刑判決を受けた画家カヴァラドッシが、
恋人トスカへの想いと追憶の日々を歌う。
プラシド・ドミンゴの「星は光りぬ」がすばらしい。