伊賀チヌ迷手の数々の伝説集です。こんな伝説を打ち立てるとは・・・恐るべし??
明日は待ちに待った釣行日。おーワクワクするねぇー。そうそう、やっぱり準備はきっちりせんと明日慌てふためく
からなぁ!特にラインは名張のかつきで買ったTORAYの一番ええやつ。値段も一番ええからな。と、H君は準備
にとりかかる。かかり釣り歴の比較的浅いH君はどうも底を取るのが苦手である。回収の際もたぐり上げるのが
ちょっとヨレが起こってやりにくい。ここで思いついたのが、1メートルごとに目印を入れて、10メートルごとに色を
変えておけば・・・そしてマジックで早速目印を入れ始めた。
どうせなら、今日買い占めた5本共全てやってしまおうとラインを伸ばし始めたのである。メジャーをあてて次々に
目印を入れていく。
これは、ごっつ几帳面なH君の成せる技です。どんどん目印を入れていくH君。ここで欲が出ました。どうせ今の内
に、50センチも入れてしまおう。
また、メジャーで計りながら目印を飽きもせず入れる。これも、明日の爆釣を思い描いてのことだから何も苦になら
ない。
やったーぁ!!完成したぞーっ。もうこれで間違いなく中層を釣ることなく底をトレースできる。
おーさすがH君。やりましたねぇ。頭が下がる思いですわ。
よしよし、リールに1本は巻いて、あとの4本は予備のラインとして持って行こう。こうつぶやきながら、時計を見ると
もう夕方だ。結構時間が掛かったな。
リールを家に取りに入った。タックルケースからリールを取り出して、古いラインをほぐしていく。
すると、親父の声が聞こえる。おーいH、あとでええから田んぼの水見てきてくれー。なんやうるさいな。今忙しい
のに・・・あとで行くから〜。大声で答える。
ちょっと待てよ。親父が会社から帰ってきた。んっ???イコール車で帰宅???
もちがじでぇえ?げげぇっ?今せっかくラインに目印入れたのにぃ!うそやろー?上を車で走っちゃたのね。
やめてくれーぇぇぇぇぇえ。
もう、言うまでもありません。みなさんラインの目印を入れる時は、車の通らないところで行いましょう。チャンチャン。
伝説度
注意! 決して真似はしないでください。(何らかの弊害が起きても責任は一切持てませんよっと!)
伝説度
久しぶりに迫間浦に釣行です。調子が最近本当にいいみたい。ルンルン。何故かって?そう新調したのよ竿を。
しかも、名人作 豪快。しっしぶい!やっぱり赤か?いやいや青です。これは絶対釣れるでぇ。見てるだけでさぁ
いかにも釣れそーやん。無茶苦茶大事に手入れをするA君。
釣り座は養殖前や。朝からボラの活性もすこぶる高い。これは期待が大や。押さえ込みがあったらすかさずもう
思い切り合わすでぇ。
丸貝でアタリが来た日にゃ、脳みそ汁だらーんや。
しかぁーし、本命のあたりが無い。オキアミやらボケはボラがまちごーて吸いよる。こらかなわんなぁ。
合わせてもいやんのに勝手にボラが口に針をかける。
もうやめてぇぇぇぇえ!!
なんとか耐えながら頑張るが、あかん。釣れやん。
とりあえず、昼からが勝負じゃ。昼ごはんを済ませてっと。再びチヌ君たちにアピール作戦開始や。
落とし込み等いろんな誘いで誘発する。昼前からダンゴを控えたからボラちゃんたちもちょっとは休んでくれとる
やろなぁ。ガンガン!ゴツゴツ!ギュイーーン。グイーっ。なんじゃこりゃ。活性がさっきよりも上がってる。
しまいにバックラッシュするで。シュルシュルシュル・・・ビョイーン▲#*※・・・
ほれ見てみぃ。案の上A君のリールがボラ君の猛アタックにバックラッシュ。ギョエーっ。(魚影ーではないよ)
ついに最悪の事態になってしまいました。とにかく早く直さにゃあかん。悲劇はここから始まった。
ポチャーンッ・・・あれっ??どしたの?A君が固まってる。横でその光景を見ていたB君。開いた口が閉まらん。
えーっ?まっまさか。早よータモタモタモーーーー。離れた釣り座に構えたおじさんはそんなにでかいチヌを釣り
上げたのかと注目している。そう静かに豪快が沈んで行くのでした。やってもたー。
どうすんの?泣くに泣けないわな。洒落にならんでぇ。予備の仕掛けで、広角釣法炸裂。ゼロ釣法では奴を釣る
事は出来ない。2号のオモリをつけて、針3本つけて。あかん。かれこれ4時間は広角釣法をやりましたがボーズ
でした。(兼松さんしか無理か?汗だらーっ)とうとうあきらめたA君。もう帰りの車の中はお通夜より淋しい。