初祈祷護摩供

新しい年を迎えた正月の3日、当山におきましては、本尊五大明王の御宝前において(御開帳: 1月1日〜3日)、国家安穏 興隆仏法 萬民豊楽、そして檀信徒の皆様の各願成就を祈念する初祈祷護摩供を奉修しております。

初祈祷護摩供

初祈祷護摩供 1月3日 午前10時からと
  午後 2時から
初祈祷当日は、ご助法いただく有志の青年僧侶が色とりどりの法衣を身に纏い、本尊様の御宝前での護摩に合わせて、太鼓や錫杖を鳴らし、高らかな声で読経をする。伊賀に新春をつげる、元気で華のある法要を営んでおります。

この混迷の時代において、この初祈祷が、皆様の日常における安心や諸願の光明に繋がっていることに喜びを感じながら、攘災招福の威力に勝る本尊五大明王に、国家安穏 興隆仏法 萬民豊楽、そして檀信徒の皆様の各願成就を職衆(僧侶)全員で一心に祈念するのです。
護摩について
護摩(ごま)とは、古代インドにおいて始まり、チベット、中国などの国を経てわが国に伝来した密教の一大秘法であり、昔から今日に至るまで広く行われている修法であります。
護摩供

護摩とは、特別に構えた護摩壇の炉の中に五穀・五香・香油などの供物を投じ、それらを焼いて仏に供養する修法で「焼施(しょうせ)」や「焚焼(ふんしょう)」という意味のサンスクリット語「homa(ホーマ)」の音訳であります。
元来は、インドのバラモン教の火天Agni(アグニ)を本尊として行う「火の供犠(くぎ)」が仏教の密教に取り入れられたもので、供物を護摩壇上の炉の中に投じるとそれらが火焔となって天上に上り、天の諸神の御口に達し、諸神はそれに応えて人々の願望を叶えてくれるという信仰に基づいています。

密教においては、儀軌(ぎき)(儀式の執行規定)に則した護摩壇を設けて、本尊様(主に不動明王)を道場内に招き、乳木(にゅうぼく)や積木(しゃくぼく)と呼ばれる規定の護摩木(ごまぎ)を積んで燃やし、仏の知恵の火をもって、所願成就の祈願のみならず衆生の煩悩を焼き尽くします。
つまり、仏の知恵の火で心の垢(不浄)を焼き清めることによって、すべての不幸や災難の原因を取り除くこと(攘災招福)はもちろん、その奥にある高い精神への解脱の成就(即身成仏)を得られるように考えられたものであります。

護摩札加持

初祈祷当日は、事前に皆様にお書き頂いた護摩木を仏様の智火にくべ、また皆様からお申し込み頂いた護摩札を炎にかざして加持し、護摩の功徳によって各願成就を祈念いたします。

新風輝くよき日、どうか皆様もご家族でふるってご参拝され、仏様の智火を肌で感じながら、新年の御誓願を立てられることをお勧めいたします。



お申し込みについて

護摩札(大) 護摩札(中) 護摩札(小) 護摩お守り


【 護摩札 】
聖武天皇の勅願寺であり、攘災招福(災いを払い、福を招く)の威力に勝るとされる当山本尊五大明王の種子(仏さまを表す梵字)が記されている開帳護摩札です。本尊様のお写しであると同時に、皆様が本尊様とさまざまな願いを結ばれた証であります。
大札(木製)と、中札 ・小札(共に紙札)の三種類がございます。
【 護摩お守り 】
護摩の智火により清められたお守りです。常福寺のお守りは、所持者の危難の際には中に入っている内仏が割れて身代りになり守ってくれるという声が寄せられております。
青色と赤色のものの二種類がございます。
【 護摩木 】
護摩木は、そちらに直接ご本人の手で祈願の内容をお書き頂き、護摩を焚く際に、護摩師が皆様それぞれのお願いを本尊様の智火にくべて祈願させて頂くものです。
護摩木は当然、燃えて炭になりますが、燃えたことによってその願いが本尊様に届けられたと解釈ください。

 護摩札(大) 木札30cm  1体(一願) 10000円
 護摩札(中) 紙札25cm  1体(一願) 5000円
 護摩札(小) 紙札20cm  1体(一願) 3000円
 お守り(青・赤)  1体 1000円
 護摩木  1本(一願) 300円

−お申込みを希望される方は、こちらからどうぞ−


※ 護摩札や護摩木、お守りのご案内は、檀家の皆さんにおかれましては各地区の総代さん方がまとめて案内をしてくださいます。

※ 地区外の方や護摩供に参加してみたい方、また護摩札やお守りの申し込みをしてみたい方は、お寺の方に直接ご連絡くださいませ。