よくび・弘法大師御影供

4月3日は、当山においては、古くから”よくび”と呼ばれる本尊五大明王の開帳の日であり、近隣寺院の御住職方を職衆にお招きして弘法大師のお徳をしのぶ、御影供の法要を修する日であります。

よくび

常福寺を含む近隣寺院の間では(一般に「組寺」と呼ばれる一つのグループを形成しています)、新しい年を迎えると、各寺院の住職がそれぞれのお寺に月替りで集まり弘法大師御影供の法要を奉修しております。
”よくび”とは、真言宗の宗祖であり、今日の我々が篤い信仰を寄せ、我々の生活に多大な恩恵を与えてくださった弘法大師空海上人をしのび、その恩恵に”浴することを感謝する日”という意味で「浴日」と呼ばれているそうです。

山門正面

”よくび”当日には、山門を登ったところに2本の大きなのぼりを立てます。のぼりには、「五大明王御宝前」と大きく記されており、遠くから当山を眺めるだけでも、この日が本尊五大明王の開帳日であることを知ることができます。
常福寺遠景