施餓鬼法要

当山におきましては、お盆前の8月10日に、一般に”お施餓鬼”と言われる施餓鬼の法会を行っております。組寺の御住職方にお集まり頂き、餓鬼道に苦しむ餓鬼のみならず、無縁仏や三界万霊(この世に存在するあらゆる精霊)に施しの法要を修し、あわせてご先祖の供養を行うのです。

施餓鬼法要
施餓鬼参列者

施餓鬼の起源は、お釈迦さまの時代までさかのぼるとされています。
お釈迦さまの十大弟子の一人である阿難(あなん)尊者が、ある夜瞑想していると、そこに恐ろしい姿をした餓鬼が現れ、「お前の命は、あと3日でつきる。死んだ後は、餓鬼の世界に来ることが決まっているのだ」と告げたそうです。
恐ろしくなった阿難尊者は、お釈迦さまの下に行き相談しました。するとお釈迦さまは、餓鬼に対して食物を供え、ご真言を唱えて廻向する施餓鬼の作法を授けられたそうです。
この作法を実践されたことにより、阿難尊者は餓鬼の死の宣告から逃れ、長寿をまっとうされたと伝えられています。

餓鬼道に苦しむ餓鬼に施しをなし、その善根功徳を無縁仏や三界万霊に廻向する。そしてまた、その供養が巡り巡ってご先祖さまに届く。
施餓鬼とは、施しの心の大切さを私たちに教えてくれるとともに、ご先祖さまを供養することの大切さを学ぶことのできる行事であると言えます。

水施餓鬼
施餓鬼壇

施餓鬼は、春秋のお彼岸、お盆とともに、私たち仏教徒にとって大切な行事の一つであります。
一般にお施餓鬼は、お盆の前後に行われることが多く、「盂蘭盆施餓鬼」としてのならわしが広く伝わっています。しかし、期日が決っている訳ではないので、各寺院によってその日時はさまざまに異なります。

当山常福寺におきましては、毎年8月10日の午前10時・11時より初施餓鬼の仏様の法要を、午後2時より本尊供を、その後に特別なお施主様の為の法要(別施餓鬼)と、檀家の皆さんの為の法要(大施餓鬼)を分けて行っております。