









 三重県伊賀市山畑(旧:阿山郡伊賀町山畑)には、大表祭神 天忍穂耳命神を祀る勝手神社が鎮座されている。なお、勝手神社には、角力も含めて立派な文化的遺産が長く伝承されているである。
 この神社に古くから伝わる「カッコ踊り」と称する県の無形文化財指定(昭和三十八年指定)指定を受けた神事踊りがあります。神事踊りは大太鼓四つをあやつり、衣装のはなやかさ、テソポのゆるやかさ、そして現在のカラー時代にマッチした踊りであり、全国に約六万有余といわれるカッコ踊りの中で神事踊りだけのもつ優雅さに魅了されるに違いない。
 日本の祭りは、春祭りと秋祭りの大きく二つに分けられます。これは稲作の基礎的な条件を写すものであり、農作業の始めにあたり、豊かな実りを神に祈る、これが春祭りの原型であり、秋に豊かな実りを得た時に、喜びの感謝の意味を込めての秋祭りであると思われます。
 このように祈りと感謝にかかわる芸能が民俗芸能の最も本質的なものであり、こうした神事にかかわって風流踊りとされている芸能が非常に多く日本に伝承されています。三重県ではカンコ踊りとかカッコ踊りの名で呼ばれている。











