2.KSいろいろ


(1)キングセイコー(ファーストモデル  1961〜1964年

KSファースト
文字盤が焼けて変色しているが、本来は銀色の文字盤

最初のKSで、第二精工舎製。手巻、25石、ロービート、秒針規制なし(リューズを引き出しても秒針が止まらない)。非防水ケース入りで金箔張りのものが大半だが、ステンレスケース入りも少数存在する。

(2)44KS(44、4402)  1964〜1968年

44KS(4402-8000)

KSのセカンドモデルで第二精工舎製。手巻、25石、ロービート、秒針規制あり(以下のKS全機種に採用)。スクリューバックの防水ケース入りで、ファーストと比べると現代的な外観である。ロービートの機種の中では最も現存数が多く、入手も比較的容易。

(3)4420KSクロノメーター4420)  1964〜1966年

4420KSクロノメーター(4420-9990)
セイコーの下に書かれたクロノメーターの文字以外にも、通常の44KSとの相違点は多い

44KSをクロノメーター(但し公式機関設立前の社内検定で、非公認)とするため、通常の44KS(44A)に更に2石を増やした専用ムーブメント(4420A)採用。手巻、27石、ロービート。かなり珍しい機種で、プレミア付きで高価。

(4)45KS/45KSクロノメーター4500、4502)  1968〜1971年

45KS(4502-7000)
典型的なKSスタイルで、56KS52KSでも同一の7000ケースが存在する

45KS(4502-8000)
かなり大型のケースだが、中身は上と同一

KSとしては最初のハイビートで、第二精工舎製。手巻、25石、ハイビート(10振動)。このムーブメントは、KSより下位の機種には採用されておらず、逆に上位機種では45GSV.F.A天文台クロノメーターにまで採用された、非常に高精度の機械である。反面、ハイビートのための強力なゼンマイがやや切れやすい欠点がある。

(5)56KS/56KSクロノメーター(5621、5625、5626)  1968〜1974年

56KS(5626-7000)
4502-7000と殆ど同一のケースだが、中身は全く異なる

56KS(5626-6000)
上の7000ケースよりも一回り小柄だが、中身は上と同一

56KS(5626-5010)
角型・紺//文字盤
ここまでくるととても同じ時計とは思えないが、やはり中身は上と同一

KSとしては初の諏訪精工舎製。自動巻(手巻も可)、25石、ハイビート(8振動)。自動巻/手巻兼用の機種の中では、最も手巻の感触が良い。多数量産され、KS現存数の1/3〜半数近くがこの機種と思われる。ムーブメントが小型であることを活かして、ケース・文字盤のバラエティが最も多彩である。一方、多数現存していることと、最上位の機種(V.F.A等)が存在しないことなどから、実用性こそ高いものの人気はいまひとつ。機構上、曜日・日付の早送りが故障しやすいので、購入時には注意。

(6)52KSスペシャル/52KSクロノメータースペシャル(5245、5246、5256)  1971〜1974年

 

52KSクロノメーター(5246-6000)
全GS・KS中最も小型のメカを生かした、小型ワンピースケース入り

同上:裏側より

KS最後の機種で、第二精工舎製。自動巻(手巻も可)、25石、ハイビート(8振動)。KSでは唯一の「スペシャル」表記があり、56KSの上位機種との位置付け。手巻は非常に重いが機構上のもので故障ではない。機械式時計最晩期のもので、現存数は少ないが人気もさほどではなく、今のところプレミアはついていない。

(7)56KS VANAC/52KS VANACスペシャル(5626、5246、5256)  1973〜1975年頃?

52KS VANACスペシャル(5246-6030)
カットガラス・金色ベゼル等、通常のKSと全く異なる外観

56KS52KSスペシャルの製造中止後も、当時の流行となったカットガラス・カラー文字盤・変形ケース・金属ブレスの外装にて引き続き販売された機種。現存数は多く、デッドストック(未使用品)もしばしば見かける.。KSの中では最も安価で入手可能だが、バリエーションが多彩なため、集め始めるときりがないかも。

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