はじめに

 

“教育ってなんや”と大それたテーマをつけ、どうしようかと迷っているうちに時間がすぎて“やったれ”と思い、書きました。
 僕が「あすなろ」に入って2年と少々が過ぎ、その間のいろんなことを思いだすと、・・・入部して間もない頃、3年の先輩と「そうだ!当たり前のことを、当たり前にする運動をしよう」と結局やらなかったこと。始めて育成園(名張市の精薄児施設)へ行って、先輩の後ばかりついてまわって帰ってきたこと。あまり役にたたなかったけれど、最後に何か、と障害児教育についてのいろいろな本を読んでいるうちに、いろいろな問題があることを知りました。そして、そのいろいろな問題は、障害児教育だけのものではない。
 なぜなら、僕らが受けてきた教育、受けている教育の歪みのようなものが、障害児教育にぶつけられているのやないか、そんな気がしたのです。
 本を読むなかで、障害児教育は教育の原点やと教えてもらいました。その意味を知る手がかりもなんとなく見えてきたような気がします。(もちろん、あさはかな理解ですが。)
 一人ではどうすることもできない問題やと思います。けれども、一人でも多くの人が一緒に考えていけるように、現国3の一生徒があえて“教育ってなんや”を書き出します。読んで、考えて、応えてください。