| 丈六にかげろふ高し石の上 | ||||||||
| 貞享五年(一六八八)四十五歳の作である | ||||||||
| 句意 | ||||||||
| 一丈六尺の大仏も今は空しく石の台座の上にはなく、台座の上にはただ陽炎だけがもえ立っているだけである。昔の大仏さまのおもかげを偲ぶと、今そこに立っている陽炎が大仏さまの代りに丈六の高さに立っているように思える。 | ||||||||
| 新大仏寺で詠まれた句であるが、芭蕉翁らが訪れた時は度々の災厄のあとであり、山崩れがひどく大仏像の頭部と体躯が別々の処に置かれてまことにみじめな状態であった。 翁はその悲惨な姿に眼を蔽ったが、ようやくつぶやくようにうめくように、口から漏れたのは「丈六に・・・」の十七文字であった。 | ||||||||
| 句碑 | ||||||||
| 大山田村富永 新大仏寺 | ||||||||
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