世を旅に代かく小田の行き戻り
元禄七年(一六九四)五十一歳の作である
句意
私はこの世を漂白の旅に過ごしてきた。これはあの小田の代掻きをする農夫が、田の中で行ったり来たりしているのと同じで、はかないことだ。
「代掻き」は田植えの前に田をおこす作業で、田圃の中を行ったり来たりする果てしもない重労働であった。現在では、中山間地の棚田でもないかぎり、耕運機を使っているのでずいぶんと楽になってきている。
句
ク
碑
ヒ
上野市 下友生橋欄干
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