日にかかる雲やしばしの渡り鳥
年次不祥
句意
 鳥の群れが空を覆うて渡っている。太陽にその一団がかかると日光を遮って雲かと紛うほどである。ようやくのうちに晴れて、それは渡り鳥だった。
右記の句意の解釈とは別に、「日の面に薄々と雲がかかる。日が翳ったしばらくの間は見えていた渡り鳥が、雲が流れ去るとまぶしさのうちに空の蒼さに溶けこんで、ふたたび見えなくなってしまう」という解釈もある。                                  なお「日にかかる」を「目にかかる」とした句もある(蕉翁句集、芭蕉句拾遺」
上野市 くれは水辺公園
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