旧里や臍の緒に泣としの暮 | ||||||||
貞享四年(一六八七)四十四歳の作である | ||||||||
句意 | ||||||||
年の暮に故郷に帰ってきて自分の臍の緒を見せられたが、その時今は亡い父母のことが思い出され、何でなくてもさみしい年の暮に一人感慨深く、思わず涙にくれてしまったことである。 | ||||||||
芭蕉翁の帰郷は所謂「笈の小文」の旅の途中であり、貞享四年の十月末に江戸を立ち、東海道各地で吟行を重ねながら、十二月の下旬に三年ぶりに郷土に落ち着いて越年をし、その後三ヶ月程の逗留であった。 | ||||||||
句碑 | ||||||||
上野市赤坂町 芭蕉生家 | 伊賀町上柘植 芭蕉公園 | |||||||
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