あらたふと青葉若葉の日の光
元禄二年(一六八九)四十六歳の作である
句意
ああ尊いことだ。日光のお山はいま初夏の陽光が燦燦と降りそそぎ、全山鬱
蒼たる青葉若葉が鮮やかに照り映えて、まことに荘厳なことだ。
「日光山に詣づ」との前詞があり、四月一日、日光東照宮参詣の折りの作で
ある。
「日の光」に地名「日光」を掛け、初夏の日に映える新緑美の中に神域の荘厳
感を織り籠めている。
句碑
大垣市船町 水門川沿街路
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