いざさらば雪見にころぶ所まで
貞享四年(一六八七)四十四歳の作である
句意
折よく雪が降り出した。さあ、それでは皆の衆、雪見に出るとしよう。道で
すべって転んだらなお一興。さあ転ぶ所まで出かけよう。
名古屋の書籍商、風月堂孫助(俳号、夕道)亭での雪見の席で詠んだもの。
はずんだ調子の風狂体となっている。
「いざ行かん雪見にころぶ所まで」、「いざ出でん雪見にころぶ所まで」との作
句もある。
句碑
左京区岩倉 大雲寺
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