半日(はんじつ)は神を友にや年忘れ
元禄三年(一六九十)四十七歳の作である
句意
こうした荘厳な神域で年忘れの句会を営む今日の半日は、畏れながら、神を
友として一年の無事を祝うようで、まことに果報なことだ。
「年忘れ歌仙」との前詞があり、上御霊神社の別当であった法印小栗栖祐玄(俳
号、示右)亭での歌仙の発句である。
古今和歌集の「誤って仙家に入りて半日の客たり」の気分をふまえて挨拶とし
た。「神を友に」が句眼である。
句碑
上京区御霊堅町 御霊神社
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