尊がる涙や染めて散る紅葉
元禄四年(一六九一)四十八歳の作である
句意
この寺の尊さに思わず漏らす私の涙を紅く染めようとでもいうふうに、庭の
紅葉がはらはらと散っている。
明照寺住職である李由への挨拶句であり、眼前嘱目の紅葉を生かしている。
句碑
天王寺区下寺町一 萬福寺
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