涅槃会(ねはんえ)や皺手合する数珠の音
元禄七年(一六九四)五十一歳の作である
句意
潅仏会のにぎやかに営まれる寺で、信心深い老人たちは皺のよった手を合わ
せて、数珠をすりながら一心に釈迦像を拝んでいる。
「潅仏会」は旧暦四月八日、釈迦の誕生を祝う法会である。
「潅仏や皺手合する数珠の音」ともある。
「涅槃会」は二月十五日、涅槃像を掲げ、釈迦の入滅を追悼する法会である。
句碑
大東市野崎二 慈眼寺
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