山路きて何やらゆかし菫草
 貞享二年(一六八七)四十二歳の作である
句意
 山路で、ふと目にとめた可憐な菫の姿に、心の揺らぐものを感じてふと口端に出たつふやきであろうか。そしてその花びらをみて、思い出す人に似て「なにやらゆかし」となったのであろうか。
殊更な作意を弄さず、ただ「何やら」という暗示的な表現で、逆に菫草の可憐な表情の細部を匂わせている。「野ざらし紀行」の中の秀吟である。
大津市国分 幻住庵遊歩道 甲西町柑子袋 高杉団地脇
大津市小関町 小関神社
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