朝茶飲む僧静かなり菊の花
元禄三年(一六九〇)四十七歳の作である
句意
冴えた秋の早暁、勤行を終えたらしい僧が、方丈にくつろいで静かに朝茶を
飲んでいる。そして掃き清められた庭前の菊の花がさわやかに目にしみるよう
だ。
「堅田祥瑞寺にて」との前詞があり、静寂の中にある禅寺の朝の客観句であ
る。
大津市堅田 祥瑞寺
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