石山の石にたばしる霰哉      

元禄三年(一六九十)四十七歳の作である

句意

 

 白い霰の玉が、石山の堅い岩肌に烈しく降り当って、バラバラと勢いよく跳

ね散っていることよ。

 

 

源実朝の「武士の矢並つくろふ籠手の上に霰たばしる那須の篠原」を意識し

た惜辞である。

西国三十三カ所十三番札所で有名な、石山寺での吟である。

「石山 青白き石多く峻ち、誠に奇観なり」といわれ、石山寺はその硅灰石の

山上に建っている。

 

 

大津市石山寺 石山寺駐車場前

 

 

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