大津絵の筆のはじめは何仏
元禄四年(一六九一)四十八歳の作である
句意
大津絵には様々な仏が描かれるが、正月の筆始めには、画工たちは何仏を描
くのだろう。
「三日口を閉ぢて、題ス 正月四日ニ」の前詞がある。
俳人恒例の歳旦句も詠まず、正月三が日間口を閉じて、四日に初めてこの句を
得たとのの意であり、ユーモラスな口ぶりである。
たまたま大津で正月を迎え、土地の名物である大津絵を見て、ふと思ったこと
を口にした趣きの、軽い逸興の句である。
大津市茶臼山 芭蕉会館 大津市園城寺町 円満院
大津市大谷町走井 月心寺
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