百歳の気色を庭の落葉哉
元禄四年(一六九一)四十八歳の作である
句意
庭に深く降りつもった落葉が、百年という長い歳月を重ねたこの寺のもの古
い趣を、まさしく眼前に物語っているようだ。
元禄辛未十月、明照寺李由子宿 当寺この平田に地を移されてより、己に百
歳に及ぶとかや、御堂奉加の辞に曰く、「竹樹密に、土石老いたり」と。誠に
木立もの古りて殊勝に覚え侍りければ との前詞があり、明照寺での挨拶句
である。
彦根市平田町 明照寺
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