湖や暑さを惜しむ雲の峰
元禄七年(一六九四)五十一歳の作である
句意
湖上はるかな雲の峰は、昼の炎暑を惜しむかのようにいつまでも崩れずに立
っているが、湖は夕風がわたって、すっかり涼しくなった。
雲の峰が暑さの消えるのを惜しむとの擬人法。
間接に夕景の到来を暗示し、昼から夕への時の推移をこめている。
大津市丸の内町 膳所公園
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