八九間空で雨降る柳かな
元禄七年(一六九四)五十一歳の作である
句意
絹のような細い春雨もやみ、清らかな陽光が射しはじめる中で、八、九間も
高く空に枝葉を広げた柳の大木の頂あたりからは、まだ雨が降っているように
雨雫がきらきら光りながら滴り落ちている。
「八九間」は陶淵明の「帰田園居」の中の「草屋八九間、楡柳蔭後簷」を心
に置いて、緑したたる大柳の雨後の風情を活写している。
神崎郡五個荘町小幡 厳島神社 高月町柳野 売比多神社
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